科学とは

理科

色々な表現があると思いますが、小中学生を対象としているここでは

「自然の中にある因果関係を学ぶ」と表現します。

自然を観察し、そこにあるルールを探す。
ルールをより明確に理解するため、事象を切り分ける。
それが正しいのか、色々試してみる。
予想と違う結果が出れば、それは見落としていた違うルールがあるはず。
それは何だろう…
仮説、実験、検証の繰り返しで[科学]は進歩してきました。

例として、
「手に持ったボールを離す」を考えてみます。
手から離れたボールは落ちていき、地面にぶつかって弾む。
跳ね返ってはまた落ちを繰り返しながら、やがて止まる。
ありふれた日常でも、たくさんのルールが存在します。
[万有引力]によりボールが地球に引っ張られる。
[空気抵抗]により運動を妨げられる。
跳ね返る過程は[弾性]、[気体の断熱圧縮・膨張]などで説明されます。
[空気抵抗]の影響を避けるために真空状態で実験したり、[重力]の影響を避けるために宇宙空間で実験する、というのは常套手段です。
ルールが一つになるように状況を整え、実験することで仮説の成り立つ範囲を明確にすることができます。

[科学]が進歩するに従い、何もかもが[科学]で分かるようになると考える人もいます。
しかし、科学を当てにするのであれば、その限界を意識するべきです。
私たちの暮らしている範囲では、引力は地球によるものが支配的ですが、月や太陽が及ぼす重力もゼロではありません。
地球の自転運動が引き起こす遠心力は重力を少しだけ減らしているように感じます。

[科学]は自然のルールを見つけることはできても、それがなぜなのかを応えるものではありません。
限られた状況において、仮説に基づくルールが成り立つ。
科学者は、常に仮説の成り立つ範囲を意識し、仮説が成り立たない状況を探しています。それこそ、新たな自然のルールを見つける手がかりなのです。

教科書に載っている1ページ分の内容は、授業ではサクっと進みます。
しかし、その内容はたくさんの科学者が英知を結集し、一生をかけて、あるいは弟子に受け継がれて長い時間をかけて研究されてきたものです。
まずはイメージを持ってもらうために、簡略化や前提条件を省略していることを意識してください。

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